思いもよらない美しい岸辺まで

ひとつ失くすと、ひとつ貰える。そうやってまた毎日は回っていく。幸福も絶望も失っていき、やがて失くしたことすら忘れていく。ただ流されていく。思いもよらない美しい岸辺まで

『みんないってしまう』山本文緒

山本文緒さん、大好きな作家でした。
『みんないってしまう』のラスト、上記部分は暗記してしまうぐらいお気に入りの文章で、人生の経過というものをこんなに素敵な文に出来るなんて素晴らしいなって感動した覚えがある。
これからもずっと山本さんの小説を読めると思っていたのに、本当に残念でしょうがないです。ご冥福をお祈りいたします。

自分だけに課せられたかもしれない厳しいルールってやつを、ちゃんと受け入れながら、生きていくんだなぁ

『もしかしたら自分だけに課せられたかもしれない厳しいルールってやつに、何かこう、それをちゃんと受け入れながら、生きていくんだなぁ』

by甲本ヒロト(ジャンゴ・バンゴ・デラックス9/11放送より)


ヒロト、やっぱりパラリンピック見てたんだね!
私も同じくブラインドサッカーを見ててスゲーって思ってたので、そこに触れてくれたことがすごく嬉しかった。

私はブラジルの試合をいくつか見たんだけど、自分だったらどっちのゴールに向かってるのかさえ分からなくなるだろうなぁって思った。解説の方も言っていたけど、見えているんじゃないかって思うぐらいの素晴らしいプレーの連続で、神経を研ぎ澄ませてプレーしているんだろうね。

そしてね、何歳で代表入りして、とか紹介されているのを聞いていると、ああ、他にもたくさんの人が代表入りを目指してプレーしているんだなぁ、パラスポーツ人口って思っている以上に多いんだなぁ、それは凄いことだなって思った。

ということで、久し振りに9/11放送の『ジャンゴ・バンゴ・デラックス』を少しだけ書き起こしてみました。

ヒロト「全然関係ないんですけれど、スポーツの話です。スポーツにはルールがつきものです。たとえば、サッカーです。サッカーは、相手のゴールにボールを入れたら勝ち、みたいなすごいシンプルなゲームなんですけれど。むっちゃくちゃもう、信じられないようなルールがあるんですよ。それは、手を使ってはいけない、というルールなんです。信じられない。だけど、本当なんです。

このように、スポーツのルールっていうのは、選手の自由を奪ってしまって、そこ生まれる不自由さ、それが、何ていうんだろう?色んなドラマを生んで、みんなを熱狂させたり、感動させたりする、そういうものだと思うんです。

だから、ルールありがとうルール。ルール大好き、なんですよ。それでね、例えばこのサッカーというゲームに、もう一つ厳しいルールをつけたらもっと面白くなるんじゃないだろうか? ということで、目隠しをする。すなわち、手も使えない、目も使えない、そんなすごいハンディキャップを負わせして戦わせる。こんなゲームがあるだろうか?あるんですよ、本当にあるんです。

そして、世界中にプレーヤーがいて、信じられないようなスーパープレーまで、飛び出しちゃったりするんですよ。

ありがとう。ルールありがとう。ルール大好き。
何だか支離滅裂になってきたので、もう一曲聞いてください
 ガールズ・アット・アワーベストで『ポリティックス』

~♪~♪~♪~♪~♪

ガールズ・アット・アワーベストで『ポリティックス』 聞いていただきました。
今日はね、ブラインドサッカー、を例にあげて、パラスポーツ、に触れてみました。
そんでね、何かこんなことを考えちゃったんですよ。
なんかね、スポーツに限らず、僕たちはみんな、それぞれの、何だろう?自分に課せられたルール。もしかしたら自分だけに課せられたかもしれない、厳しいルールってやつに、何かこう、それをちゃんと受け入れながら、生きていくんだなぁ~、みたいなね。
何かこうあれっ?何か、真面目になっちゃいました。それではまた来週元気でね。甲本ヒロトでしたバイバ~イ。あとツネちゃんよろしくね。

言い訳をしようとすればいくらでもできる でもそれじゃ本当の自分の姿は見つからないんだよ

パラリンピック パラアーチェリー
マット・スタッツマン選手(アメリカ)の言葉

パラリンピックが始まってから色々とTVで見ているけど、本当に勇気を頂いています。すごいなーって素直に感動が湧いてくる。

そして、そういえばヒロトも昔、パラリンピックを見て感動した感想をジャンゴで語っていたなぁと思い出しました。
いつもジャンゴ・バンゴ・デラックスを書き起こしてくれているヒロトファンの方がいて、そこで読ませてもらったことがあるんだけど、そのヒロトの言葉も素晴らしくて。
そのファンの方が、ヒロトの話し方に忠実に丁寧に起こしてくれているので、とてもヒロトが喋っているのをイメージしやすいです。リンク貼らせてください。

【ジャンゴ・バンゴ・デラックス】12/9/15…ヒロト選曲:さいたまんぞう「埼玉オリンピック音頭」 - suicide bambi

 

2012.9.15の放送
一部抜粋

「え~と、僕…の背中にはね、あの~翼とかね、羽とかそういうのがね、ついてないんですよ。だから僕はね、飛べないんです。うん。でね、え~もしかして、その~もしももしも、世界中の、ほとんどの人の背中に、翼が、生えていてね。みんながこう、自由に空を飛んでいるのを、見たら、ん~と僕は、死ぬまで、自分の、ことを…なんていうんだろう。ああ、僕には翼がなくて、なんて僕は、運が悪いんだろう。飛べない自分を、死ぬまでずっと、嘆き悲しみながら、ふさぎ込んで暮らすだろうか。と思ったんです。僕には、羽が足りない。ってずっと思い続けなければいけないんだろうか。うん。

例えばね、僕は、右手と左手を合わせて、え~と2本の腕を、くっつけて、生まれてきて。で、幸いなことにほんとに幸いなことに、両方共が、ん~とわりと自分の、自由に動くんです。はい。でね、だけど、例えば世界中の、ほとんどの人が、右と左に、5本ずつの腕をくっつけて。合計10本の腕を、凄く自由に操っていて、それがみんなみんなそうなんだよ。そしたら僕は、腕が2本しかない。僕は足りない。ってずっと思い続けて、悲しんで暮らすんだろうか。うん。

自分に与えられた条件が、ほんとに、え~と、ん…厳しすぎて、耐えられないだろうか。そんなことを考えました。でね、え~そうじゃなくて、自分の、持っているもの、与えられたもの、置かれた条件、それが非常に、他人から見たら、凄く過酷なものに、思えるような条件。うん。それを、しっかり受け止めて、嘆き、悲しむことがあったかもしれないけども。ちゃんと受け止めて、そこから先にどんどんどんどん、なんか進んでいく、人たちをね、なんかこう…ん~リアルにね、うん。

まあ、まあそんな感じです。あんまりね、これ以上言うとね、僕はお話しがへた…くそで、どうも、誤解を、生むかもしれないし。え~それから、えっと傷つけなくていい人を傷つけてしまうかもしれないから、もうおしゃべりは、やめときます。でもね、しゃべり…何となく、おしゃべりしたくなったっていう気持ちだけ、え~と伝わればいいかな、と思いました。うん。」

ヒロトのこういう前向きな例え方って本当に好き。温かい人柄がでてるよね。そして本当に、大変なことを受け止め、乗り越えて、前に前に進んで行くパラリンピアン達の姿は物凄い力というか、元気を与えてくれるなぁって思う今日この頃です。

ただちょっと苦言を呈するならば。。
民放さん、オリンピックと同じようにパラリンピックもちゃんと放映したらどうですか?特に愛は地球を救うとかやってる局は、こういう時こそちゃんと放映すべきなんじゃないかなぁと思うんだけど。オリンピックとの対比があまりに露骨すぎるよ。

 

 

平和よ永遠なれ

今日は終戦記念日です。
ふとテレビをつけたら『ラストメッセージ』という特攻兵の方のドキュメンタリー番組が放送されていて、心動かされるものがありました。
終盤しか見られなかったのですが、佐々木友次さんからの病床からのメッセージ。

「いや戦地に行ったらね それは国の為とか
死ねとか言われて 上手に考えるけど
そんなもんでない 悲惨なものですよもう
自分というものが無くなってしまうんだからね
それはもう自分が無くなってしまったら
無になってしまう
そして何も考えなくなってしまうから
死にやすいんですよ」

そういう精神状態に追い込まれてしまうっていうのが怖いなって思うのと、今ある平和に本当に感謝だなってしみじみ感じました。
あと、個々の勝手さが露わになって殺伐としてきた今の時代、戦争に向かわないようにちゃんと想像力を持って生きていきたいなと思いました。

墓碑の横に添えられた佐々木さんの言葉
「哀調の切々たる望郷の念と
片道切符を携え散っていった
特攻と云う名の戦友たち
帰還兵である私は今日まで
命の尊さを噛みしめ
亡き精霊と共に悲惨なまでの戦争を語りつぐ
平和よ永遠なれ

鉾田地区軍教導飛行団特別攻撃隊
佐々木 友次」

エンディングでは戦死された方々の写真と名前が次々に映されていて、若くして亡くなっていった方々の思いをおもんぱかると、胸にぐっとくるものがあった。何年経っても決して忘れてはいけないことですね。
先日見た映画『太陽の子』のことも書こうと思っていたけど、長くなりそうなのでまた次の機会に。

“常に学びたい”“上達したい”という姿勢があった

春馬くんが亡くなってもう1年が経つんだね。早いなぁ。。
生前すごく仕事頑張ってくれたおかげで、まだこれから公開される新しい作品があったり、昨年末公開の『天外者』が未だに上映されて7/7デイリーランキング2位、1万人超えという驚きの現象が起きている。凄いよねえ。土浦のセントラルシネマズ、北海道のサツゲキ、静岡や福岡でも春馬推しでたくさん作品を上映してくれているみたい。今だけじゃなく、これからもずっと春馬くんが忘れられないように続いていってほしいな。私もドリパス活用して観に行こう!

タイトルに挙げている言葉は、キンキーブーツの追悼動画の冒頭で、スタッフのD.B.Bondsが春馬について語ってくれた言葉。

「仕事で出会う著名人の中には 
すべてを理解していると考えている人がよくいます
しかし彼には“常に学びたい”“上達したい”という姿勢があり
私にはそれがとても印象的でした」

本当に春馬は向上心が高かったよね。このBondsが語ってくれている言葉は春馬の性格をよく表していると思う。優しすぎて大スターであることは言われないと気がつかないほどだって。謙虚だけど仕事には厳しくて上を目指していて。本当にもったいないな。春馬の素晴らしいパフォーマンスをもっともっと見たかったよ。
でも、今まで辛いこともあったなか、それをおくびにも出さないでたくさんの作品を遺してくれてありがとう。残してくれた作品を大事に大事にしていくね。

キンキーの追悼動画貼っておきますね。

www.youtube.com

 

Oh Yeah All Right これでいいのさ Oh Yeah All Right これが最高なのさ

忌野清志郎『ROCK ME BABY』(忌野清志郎三宅伸治 作詞作曲)より

2011年の忌野清志郎 ロックン・ロール・ショーにクロマニヨンズが出演した時のセトリが↓
『ROCK ME BABY』
『ベイビー!逃げるんだ。』
『いい事ばかりはありゃしない』

ずっと以前にこの時の動画がアップされていて、ヒロトがいつも以上に気持ちが入っていてカッコよかったんだよね。削除されては誰かがアップしてくれてまた消されてって感じで。

歌い終わったあとのヒロトの言葉も「ありがとう。今日ここに来られて本当によかった。ザ・クロマニヨンズでした。そして、いよいよ、いよいよこのあと、忌野清志郎の登場だー!!」と短めで。他のミュージシャンは清志郎との思い出を語ったり、集って歌ったりがあるんだけど、クロマニヨンズは最後に出てきて3曲歌って終わりだったようで、そういうつるまないところはヒロトマーシーブレないよね。何も語らないけど、ライブ自体に清志郎への思いがとっても込められていて素晴らしかった。あと、カツジがすっごく若いです。逆に今のカツジがおじさん化し過ぎかも笑。

是非みてもらいたいな~と動画探したら、、あった!!

www.youtube.com