思いもよらない美しい岸辺まで

ひとつ失くすと、ひとつ貰える。そうやってまた毎日は回っていく。幸福も絶望も失っていき、やがて失くしたことすら忘れていく。ただ流されていく。思いもよらない美しい岸辺まで

『みんないってしまう』山本文緒

山本文緒さん、大好きな作家でした。
『みんないってしまう』のラスト、上記部分は暗記してしまうぐらいお気に入りの文章で、人生の経過というものをこんなに素敵な文に出来るなんて素晴らしいなって感動した覚えがある。
これからもずっと山本さんの小説を読めると思っていたのに、本当に残念でしょうがないです。ご冥福をお祈りいたします。