人にはそれぞれ自分のテンポというものがある

人にはそれぞれ自分のテンポというものがある。行進でもさせられているのでない限り、人と歩調が違っていることが当然なのだ

『ライン』by乃南アサ

一昔前のパソコン通信を用いて描かれた小説。顔が見えないネットの世界での内容は、今のSNSにも共通するところが多々あり、面白かったです。
ちょっとご都合主義的なところもあったけど、どんどん引き込まれていってあっという間に読み終えました。

ピックアップした冒頭の言葉は、ストーリーの中では大して重要じゃないと思うけど、乃南さんの小説って、端々に(あっ、この言葉いいなぁ)って感じる言葉が現れるんだよね。この人の文章が好きです。
あと、弱者にやさしいよね。落ちこぼれに対する愛があるところがとっても良いです♪