悪女について
有吉佐和子の『悪女について』をお正月に読みました。
富小路公子という女性について、彼女にかかわった27人の人物がインタビューにこたえる形式で表現していっています。
なかなか面白かったし読みやすかった。
けど、子供二人の父親が誰なのかはっきりさせて欲しかったな。
有吉さんの中でそこの部分は決めてなかったのかな?
いやいや、作品を構成するうえで有吉さんなら絶対に誰が父親かは決めていたと思うけどなぁ。
そこで私の勝手な妄想を(笑)
義彦の父親は渡瀬義雄かなと。
理由は、二人とも公子を批判していたし、義彦は公子に対して結構冷めていたからね。冷たかった義雄と似ている感じがする。それに義雄は成績が良かったっていう母親の言葉からして、東大に行った義彦と通じるものがありそう。
そして義輝の父親は尾藤 輝彦。
こちらは逆に公子を善き人と認めている二人だったから。
人が良さそうな性格も似ている感じがする。
それにしても、渡瀬と尾藤の名前を一字ずつとって子供に名づけて、
二人両方を父親だと騙すなんてさすが公子だわ。
何かまだまだ、〇〇の話とかいってインタビューを受ける人が出てくる感じで、
読み終えてスッキリ!っていう感じがなかったのがちょっと残念だったな。